ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 523
ドミトリ・マフチン(ヴァイオリン) エリーナ・パク(ヴィオラ)
アレクサンドル・クニャーゼフ(チェロ) マーク・マーダー(コントラバス)
ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)
シューベルト:ピアノ五重奏曲 イ長調 作品114 D667「ます」
(2007.5.6 13:45 東京国際フォーラム ホールB7 – ショーバー)
連休最終日になってようやく好天に恵まれた東京。国際フォーラムの中庭にも、一昨日とは比べ物にならないほどの人出がみられる。
今日まず聞くのは、今回選択したプログラムの中ではもっとも正統なシューベルトの曲。演奏者はロシアの超一流ソリストを核にした実に濃いドリームチームだ。
演奏は、やはり軽快なだけの演奏ではない。そもそも第2ヴァイオリンがない代わりにコントラバスを含むという編成の曲だけに、比較的重心は低いのだが、そのコントラバスがしっかり個性を主張するのに加えて、なんといってもクニャーゼフさんの厚みと幅のある魅力的な音色のおかげで、リズミカルだが音に重みのある演奏になった。クニャーゼフさんは昨年のドヴォルザークで、巨大なオーケストラと対等に渡り合う表現のパワーを聞かせてくれていたが、室内楽の中で、決してうるさくない範囲で朗々と表情豊かに歌い上げる個性はさすが。バランスのよい演奏ではないかもしれないが、聞いて面白い「ます」だった。
ドミトリ・マフチン(ヴァイオリン) エリーナ・パク(ヴィオラ)
アレクサンドル・クニャーゼフ(チェロ) マーク・マーダー(コントラバス)
ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)
シューベルト:ピアノ五重奏曲 イ長調 作品114 D667「ます」
(2007.5.6 13:45 東京国際フォーラム ホールB7 – ショーバー)
連休最終日になってようやく好天に恵まれた東京。国際フォーラムの中庭にも、一昨日とは比べ物にならないほどの人出がみられる。
今日まず聞くのは、今回選択したプログラムの中ではもっとも正統なシューベルトの曲。演奏者はロシアの超一流ソリストを核にした実に濃いドリームチームだ。
演奏は、やはり軽快なだけの演奏ではない。そもそも第2ヴァイオリンがない代わりにコントラバスを含むという編成の曲だけに、比較的重心は低いのだが、そのコントラバスがしっかり個性を主張するのに加えて、なんといってもクニャーゼフさんの厚みと幅のある魅力的な音色のおかげで、リズミカルだが音に重みのある演奏になった。クニャーゼフさんは昨年のドヴォルザークで、巨大なオーケストラと対等に渡り合う表現のパワーを聞かせてくれていたが、室内楽の中で、決してうるさくない範囲で朗々と表情豊かに歌い上げる個性はさすが。バランスのよい演奏ではないかもしれないが、聞いて面白い「ます」だった。