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2009ホイリガーの夜

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今年も新酒の季節が来た。解禁はイタリア、オーストリア、そしてボジョレーの順のはずだが、今年は懇意のオーストリアのワイナリーから2週間もフライングでホイリガーが届いてしまった。どうせ2週間は我慢できないのだから、この週末、封を切る。

このワイナリーは、ノイジードラー湖畔のルストにある「エルフェンホフ」。メルビッシュ音楽祭に行ったことがある人なら、途上でこの町を通り、このワイナリーの建物を目にしたはず。多彩な品種の葡萄を使い、それぞれの特徴を生かした個性的なワインを作っている。リースリンクやグリュナーフェルトリナーといったオーストリアらしい白はもちろん、ブラウフレンキッシュ、サンローランなどの赤でのバランス感もなかなかのもので、ルスターレッド、アヴァンギャルドという作品は見事というほかない。今年オープンした青山のカフェラントマン(ウィーンのブルク劇場脇にある名店の日本1号店)でも提供されている。

ここのホイリガーは、果汁の香りをたっぷりと残しながら、甘くべたつかないところまで醸造したタイミングでボトリングされている。蜂蜜のような風味でありながら、中辛口。人によると甘口と言うかもしれないが、後味がすっきりして飲みやすいのが特徴だ。
2009のシールを切ると、そのたまらない香りにうっとり。その味わいは例年以上にフルーティだ。残った糖度が高いのかもしれない。この味わいにあわせるなら、やはりレハールの「メリー・ウィドウ」だろう。メルビッシュの思い出をつまみに、ゆっくりと時間をかけて味わいたい。

今日はデザートに、マイスター・カヤヌマのカルディナールシュニッテを添えて、コーヒーはユリウス・マインルのプレジデント。できすぎのホイリガーナイトを、いち早く味わってしまった。

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